【ボストン=行方史郎】ロシアに落下した隕石(いんせき)の大きさについて、米航空宇宙局(NASA)は15日、大気圏突入前の段階で直径15メートル、質量7千トンだったと推定される、と発表した。1908年のシベリアでの隕石落下「ツングースカ大爆発」以降で最大という。ロシア科学アカデミーは15日、「大きさ数メートル、重さ約10トン」との推定値を示していた。 NASAによると、大気圏突入時の推定速度は秒速18キロ。突入後30秒間にわたって肉眼で見え、太陽より明るかったとみられる。また、16日早朝に地球に最接近した小惑星「2012 DA14」とは関係ないとの見解も示した。小惑星が南から北に向けて地球の横を通過したのに対し、隕石は反対に北から南に向かっていたとみられ、「互いの関係はなく、全くの偶然」とした。 関連記事小惑星、16日に地球最接近 日本からも観測可能(2/11)視野の広い望遠鏡がおすすめ