1942年9月、米国バージニア州ノーフォーク上空を5機で編隊飛行するグラマン社のTBF-1アベンジャー。1945年にバミューダ・トライアングルで消失したフライト19編隊は、同型の航空機5機で飛行していた。(COURTESY NATIONAL ARCHIVES) 「バミューダ・トライアングル」はフロリダ州マイアミ、バミューダ諸島、プエルトリコを結んだ三角形の海域だ。誰も統計を取っていないが、過去100年間に、多くの船や航空機がこの三角形の中で跡形もなく消えている。 この海域の奇妙な特徴は以前から指摘されていた。クリストファー・コロンブスは航海日誌に、コンパスが示す方位の異常について記していた。しかし、この海域がバミューダ・トライアングルと広く呼ばれるようになるのは、1964年8月に米海軍の雷撃機編隊フライト19の消失事件が「アーゴシー」誌の表紙を飾ってからだ。作家のビンセント・ガディスがこの