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ブックマーク / www.axis-cafe.net (3)

  • 自民党憲法改正案(2) - おおやにき

    第二に、「公共の福祉」が「公益及び公の秩序」になっているとかいう話でもない。この点について、「公共の福祉」とは人権同士が衝突する場合には法令により相互に調整するという趣旨だが(いわゆる内在的制約)、「公益及び公の秩序」は国家や政権政党が設定した利益・秩序を意味するからけしからんとか怒っている人もいるようだが、来の意味におけるアナクロニズムであって端的に誤り。 以前に書いたこともあるが、要するに「公共の福祉」といっても何を意味しているのかはよくわからなかったのであって、日国憲法制定後しばらくは論争があった。それこそ芦部信喜『憲法』(高橋和之補訂・第4版・2007)96頁以下に説明されているが、当初の通説は(国民それぞれの利益の総和とは異なる)国家独自の利益としての「公益」とか「公共の安寧秩序」という・人権の外にある一般的原理だと捉える一元的外在的制約説(美濃部達吉)であり、経済的自由権・

    oka_mailer
    oka_mailer 2013/02/13
    "我々自身が何を良しとするかという信念が変わらなければこんな文言を書き換えても何も変わらない"ならまあ、変えなくていいんじゃないの、と。
  • 自民党憲法改正案(1) - おおやにき

    自民党が新たに発表した憲法改正案に目を通してみました。最初に簡単に評価すると、つまりこれは退化したな。 というのは別に保守的がどうこうという話ではなく、まあそういって怒っている方々もそちこちで見かけるのだが第一に元々生活保守であると自認している私が保守的な内容だといって怒りはじめるわけはなく、第二に自民党は保守的な政治勢力なのであるからその憲法改正案が保守的な内容なのは5月1日になると共産党が行進をしはじめるとか(そういえば昨年は案内がこなかったな)煙が高いところにのぼるとかいうのと同じことであって怒る方がどうかしており、第三に「保守的だ」というのが批判になるというのは革新的であることが正しいことを当然の前提としている点で「自虐的だ」というのが正当な批判たり得ると思いこんでいる人たちと同じくらいアタマワルイ。問題はだからそういう右か左かの話ではなく頭の良し悪しの次元で退化しているという点に

  • 憲法使いの弟子 - おおやにき

    「だまれ俺は芦部信喜教授の孫弟子の同期だぞ」ってのはどうか(挨拶)。憲法問題だから「ノモス主権論尾高朝雄教授四世の孫弟子」の方がいいかな。しかしその、尾高宮澤論争以来の敵対派閥(笑)だからというのではないが、天賦人権説というのもそうスジのいい議論ではないので切り札的にそれは天賦人権説否定ですねドヤアみたいなのもどうかと思ってちょっと書く。 というのは自民党の憲法改正案にまつわる問題で、それを進めている人々がtwitterでうかつなことを言っているのに対して怒っている人々がいるという話であり、いや個人的にも先般提案された改正案はろくでもないものになっていると思っているわけではあるがおそらく私が問題にしている箇所は人々が怒っているのとは違うし、いま問題にされているような論じ方が利口だとも思えない。というので少し書いて放っておいたら政治のほうが動き出したりしてどうしたものかと思っているわけだが、

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