企業、プロダクト、作品、そして個人に至るまで、提供する価値を支持する「ファン」の存在は欠かせない。いま、そうしたファンを組織し、持続的な収益につなげる「コミュニティビジネス」が活況を迎えている。 「コミュニティ」の定義は論者によってまちまちだが、マーケティングの世界では「共通の関心やアイデンティティを持つ人々が、継続的に体験を共有し合う集まり」(出典:CMX)が有力とされる。 もともと高級車のオーナー向けイベントや、メーカーや小売店の「アンバサダー制度」(ユーザー自身が商品の魅力を伝道する仕組み)、そして会員制飲食店など、コミュニティをビジネスにつなげる動きは各業種で見られた。