4月9日付けで、東京古書組合に加入しました。 1998年に古書ほうろうを始めてからちょうど20年、その間、組合に入らず、この店で買った本だけをこの町で売ってきました。おそらくあまり例のないことで、にもかかわらずそれが成り立ったのは、ひとえにこの町に暮らす本好きのみなさんと、気に入って通ってくださるお客さまのおかげです。心から感謝しています。今回のことを谷根千工房の山崎範子さんにご報告したら「ほんと奇跡的よね」と仰ってくれましたが、まさにその通りで、たとえば羽鳥和芳さんの1万冊に及ぶ蔵書を買い取ったときも、さまざまな方の協力のもと、光源寺での「羽鳥書店まつり」というこれ以上ないかたちで売り切ることができました。 「ぼくたちの仕事はお客さまがお持ちくださった本をきちんと並べることです。この店の棚をつくっているのはこの町のみなさんでもあるのです」と、取材のときなどしばしば言ってきましたが、そのこ