4年の発売延期を経てリリースされる、まさに待望の作品。今年のヒップホップシーンでもっとも大きなトピックのひとつになることは間違いなさそうだ。 大きなサイズで見る 1999年の「緑黄色人種」以前から構想が練られつつも、あふれ続けるアイデアゆえにその内容が壮大なスケールのものへと膨張し、完成まで長い時間がかけられることになったこのアルバム。たむらぱんや浅野忠信ら国内外総勢30名以上におよぶ気鋭アーティストとの度重なるセッションから生まれた音源を、ヒップホップとダブ的な手法で再構築した究極の「人源サンプリング集」だ。 人間の深層心理を具現化するShing02の研ぎ澄まされた歌詞は今回も冴え渡り、聴き手が主役になって入り込める長編小説や映画のような叙情性の高い作品が完成。歪曲された社会に力強いメッセージを叩き付ける強烈な1枚に仕上がっている。 このアルバムを引っさげ、全国ツアー「歪曲巡礼」が開催さ