国際政治の評論家であれば当然、サッカー・ワールドカップ(W杯)からありふれた地政学的な教訓を引き出す誘惑に駆られるだろう。今大会でフランスとイタリアが予想外の早期敗退を喫したことは、欧州の衰退を示す訓話だと考える人がいる。 スペインの主要紙エル・パイスの解説者は、この週末にイングランドがドイツに破れたのは、イングランドの労働者階級の士気をくじいたサッチャリズムの影響の表れだと論じた(筆者はこの時、動きの鈍いセンターバックと認められなかったゴールが敗因だと思っていたのだが・・・)。 実際、サッカー国際大会の良さは、その勢力図が政治や経済のトレンドをたどらないところにある。W杯はむしろ、独自の世界秩序を持った並行宇宙のようなものを提供しているのだ。 現実の世界とは大きく異なるサッカー惑星の勢力図 ここではブラジルが「唯一の超大国」だ。W杯で2度以上優勝した国から成る安全保障理事会には、アルゼン
[2010年06月29日(火)] 【F1】小林可夢偉の7位入賞はもっと評価されるべき〜「ホンモノ」への可能性 川喜田研●文 text by Kawakita Ken photo by Getty Images モータースポーツの最高峰F1で戦うドライバーは、世界でわずか20人余り。だが、苦労してF1に辿りついても、その中で生き残り、表彰台を争うようなポジションに至れるのは、そのほんの一握りというのがシビアな現実だ。同じ「F1」でも、優勝を争うトップチームとチームの存続すら綱渡り状態の下位チームではすべての面で別世界。 ゆえに下位チームの選手は、自分に与えられた環境で、可能な限りドライバーとしての能力をアピールし、トップチームとの契約という扉をこじ開けようとする。 唯一の日本人F1ドライバー、小林可夢偉が今季所属するザウバーは、いわゆる「下位チーム」ではないものの、チームの置かれている
スカパー!オフィシャルコメンテーターを務めるイビチャ・オシム氏がカメルーン戦を振り返った 【(C)スカパー!】 ――カメルーン戦の勝利のポイントと一番の収穫は何だと思うか 収穫は皆さんの方で判断してほしい。大事なのは、日本のサッカーファンがこの結果をどのように受け止めるかだと思う。もちろん、今日の結果は日本のサッカー界全体にとってポジティブな結果だった。日本にもサッカーがあるということをワールドカップ(W杯)の舞台で示すことができたということは、2022年の招致活動にもプラスになるのではないか。まだまだ始まったばかりだが、日本のサッカーをもっとアピールするためにはこれからも良い試合をしなければならない。まだ2試合目、3試合目が残っているから、この勝利で弾みがつけばいいと思っている。 ――日本はこれまで逆転負けが多かったと思う。カメルーン戦で守り切れたことは評価できるか 集中が維持でき
誤審でガララーガ投手の完全試合を台無しにしたジム・ジョイス審判は、ガララーガ投手にメンバー表を手渡され握手をすると思わず号泣=3日、デトロイト(AP) 2日のインディアンス戦でタイガース・ガララーガ投手の完全試合を誤審で台無しにしてしまったジム・ジョイス審判が3日、タイガースの本拠地、コメリカ・パークに再び登場した。 前日は一塁の塁審だったが、この日のインディアンス戦では主審。ジョイス審判の名前が場内アナウンスされると、スタンドからは一斉にやじが飛び、「We All Know It Was Perfect」(われわれはみんな、あれが完全試合だと知っている)とのボードを掲げたファンの姿も。 ファンはまだ誤審に怒り心頭のようだが、タイガースのリーランド監督は大人の対応を見せた。 試合前のメンバー表の交換は普通、両軍の監督同士が行うのだが、リーランド監督は「こいつを持ってってくれないか」とガララ
移籍先のロッキーズには2006~07年にも所属。'07年に打率2割8分8厘、32盗塁でチームのワールドシリーズ進出に貢献した。「僕に2度目のチャンスを与えてくれて感謝している。できるだけ早くメジャーに上がってチームの勝利に貢献するのが目標です」とコメントした 5月19日、ロッキーズ戦終了後の記者会見だった。通常ならミルズ監督が真っ先に壇上に立つのだが、最初に姿を見せたのはウェードGMだった。 「試合終了後にカズオ・マツイにチームから解雇する旨を告げた。シーズンのこの時期に選手と解雇について話し合うのは楽なことではない。だが昨シーズン途中と今シーズンの彼のパフォーマンスは、期待するレベルに達していなかった」 アストロズの松井稼頭央選手がシーズン半ばで解雇された瞬間だった。 だが、開幕から松井を取材してきた私にとって、驚きはなかった。 新監督の下、先発出場が限られ、40試合中27試合に出場し打
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