aiko好き男子という衝撃 10年ぐらい前から、失恋に直面するとaikoを聴きたくなる。aikoは今年デビュー16年めで、彼女が「おやすみなさい」「今度までには」「アンドロメダ」をリリースした2001~03年あたりを境に、“失恋=aikoを聴く、そしてカラオケで歌う”マイルールが自動的にできた。そして先日、ついに初めてaikoのライブに行った。aiko好きな友人はいないので、ひとりで。 2014年6月29日、東京NHKホール。全国をまわるライブツアーの3日めだった。ナマaikoはsoキュート、歌声はまさにキャラメルボイスそのうえパワフル、とても楽しいひとときだった――と言いたいけれど、男子・女子・既婚・未婚・それ以外の人すべてのファンが高揚した一体感を味わう中、いまいち乗り切れず私はずっと座っていた。男性ファンやカップルの姿が想像以上に多くて面食らったことが、理由のひとつだった。これまで身