今夜22時からスタートするドラマ『64(ロクヨン)』(NHK総合)。 原作は横山秀夫の同名小説(文庫上 /下)だ。 昭和64年。 D県警管轄で起きた、翔子ちゃん誘拐殺人事件。通称「ロクヨン」。身代金を奪われたうえに犯人を取り逃がし、人質が死体で見つかる最悪の結末となった。解決の目処がつかぬまま時は流れていく。 そして平成14年。 ロクヨン時効間近となったD県警が『64』の舞台である。 主人公・三上義信はD県警の広報官であり、「ロクヨン」にも関わった元刑事。 『64』の見どころは三上を悩ませる3つの「板挟み」だ。 ■警察広報と記者クラブ 三上が所属する広報部では、伏せたい情報をもつ警察と、全てを知りたがる記者たちが対立している。 交通事故の加害者を「妊婦であるため」として匿名で発表したD県警広報。匿名にした理由に納得がいかない記者たちが猛反発。本部長宛に抗議文を出す出さないの騒ぎにまで発展し