※この記事は映画『怪物』の核心部分に触れています。また、パンフレット、シナリオブック、インタビューの内容、否定的な感想を含みます。未鑑賞の方はご注意ください。 「少年2人を受け入れない世界にいる大人のひとりとして、自分自身が少年の目に見返される、そういう存在でしかこの作品に関わる誠実なスタンスというものを見つけられませんでした。なので脚本の1ページ目に『世界は、生まれ変われるか』という一行を書きました。常に自分にそのことを問いながら、この作品に関わりました」 https://moviewalker.jp/news/article/1139514/ 二週間前に映画『怪物』を観て、それからずっとモヤモヤしていた。何かすごく「美しい」ものを見せられたような気がするのと同時に、この物語を「美しい」の一言で片付けてしまっていいのかという相反する思いがあったからです。だから、一週間後にもう一度『怪物』