本日発売の『AERA』で「AKB48の言葉はなぜ胸を打つのか」の中でコメント掲載しました。ぜひご一読ください。 AERA (アエラ) 2016年 5/2-5/9 合併号 [雑誌] 出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2016/04/25メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る
本日発売の『AERA』で「AKB48の言葉はなぜ胸を打つのか」の中でコメント掲載しました。ぜひご一読ください。 AERA (アエラ) 2016年 5/2-5/9 合併号 [雑誌] 出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2016/04/25メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る
長期連載(54回に到達)のコラムですが、10年目指して頑張りますw。その最新号は前回に続いてNGT48の経済学です。どうぞご一読ください。 電気と工事 2016年 03月号 [雑誌] 出版社/メーカー: オーム社発売日: 2016/02/15メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る
中森明夫さんの推薦をきいてすぐに購入即時読了。もっと丁寧なレビューがでてくるだろうから、簡単に書くと1)文章に個性がある、特に「地下アイドルの耳の痛い話」まで。2)対談は正直余分だが、ゆっふいーとのものはアイドルの将来を考える上で示唆的、3)アイドルの具体名を事実上ほとんど書かず無名性の世界として地下アイドルの世界を描いた構想は、アイドルの世界そのものがそもそも無名の仮構でもあるという現実とも重なり、うまいな、と思った、4)後半はやや文体などが平板。まだ一冊の本を書ききる体力がない、5)一般の読者がもし読んだらやはり用語解説がいるところが多いかな、という印象。この世界を多少知っていればむろん問題ない。 特に本書で注目したのは、1)の姫乃氏の文章の特性。実に個性的で、文節ごとに「小さな毬」がころころ回転するような文体。その「小さな毬」がころころいくつも回転し、ひとつのエッセイ全体を不可思議な
松原岩五郎『最暗黒の東京』が、講談社学術文庫から再刊されていた。日本の貧困ルポものの先駆。横山源之助の『日本の下層社会』に隠れてしまいがちだが、いろいろな意味で興味深い。1893年(明治26年)の発刊なので、経済学者の河上肇が『貧乏物語』を新聞に連載した大正5年よりも早いし、河上が福田徳三と都市の労働者の健康問題と貧困について議論した明治末年よりも早い。ここらへんの東京の貧民窟は江戸時代(あるいはさらにもっと古く)からの関連でとらえる必要があるんだろうけど、それと河上が問題視した都市の貧困との「思想的」関連を少し考えてみたい。 最暗黒の東京 (講談社学術文庫) 作者: 松原岩五郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/02/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る
日本学術会議が2013年11月に発表した「参照基準」(原案)は、簡単にいうとミクロ・マクロ経済学が経済学の標準とする内容だった。これに対して様々な経済学の立場にたつ人たちや学会などが反発した。その結果、修正案では原案は政治的に「無害化」した内容になった。そのことはいいことだと思う。 様々な経済学がありそのいずれを選択する「自由」が確保されていると同時に、特に政策論では論理と事実に基づいてどの見解が望ましいのかという検証的論争は大切なことである。しかし論理にも事実にも基づかないトンデモ仮説が跋扈したのが、この10数年のいまも継続している日本の金融政策をめぐるデフレ論争である。浅田さんは概ねこのような問題意識で、日本のデフレ論争の特殊日本的風土を解明している。 浅田論説では、日本の過去20数年のデフレの状況とその主因に対する「事実」の解明、リフレ派の内実、リフレ派の三命題、デフレ派の三命題(事
4月3日に行われたトークイベントの動画、パワポ画像、配布資料、参照したソースなどを以下に。 動画リンク先 https://www.youtube.com/watch?v=TDlPAa7NtOQ https://www.youtube.com/watch?v=mtZTMe676X4 https://www.youtube.com/watch?v=P2YRZeBVs2U パワポ画像 パワポ画像のソースなどは以下のリンク先にまとめてあります。 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20150407#p1 後半の稲葉さんの資料は以下のリンク先を http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20150404/p1 当日の記念撮影&チェキ
稲葉振一郎さんが「ミスリードするな」とつぶやいてたので何のことかと思ったら、以下の記事で、『週刊東洋経済』の野村明弘副編集長が「――日本はどちらかと言えば金融政策に頼りがちです。アベノミクスは資産バブルを誘発しています。」といったり、「――日本は政府債務残高がGDP(国内総生産)の200%を超え、先進国で最悪の財政状況です。」といったりしたことを指すと思われる。特に前者は、まったく根拠がない。いったい何を指して「バブル」といっているのだろうか? ピケティが指摘するアベノミクスの弱点http://toyokeizai.net/articles/-/58906 残念ながら、このブログの過去ログでも明らかだが、ゼロ年代のある時期から『週刊東洋経済』の編集は明白に財務省均衡予算主義や旧日銀的なリフレ否定論に大きく傾斜していると思われる。この副編集長の発言はその姿勢を端的に示すものだろう。 ピケティ
クルーグマンとギリシャ元首相ジョージ・パパンドレウは「金持ちは税率70%でもいい」派。なぜなら社会的不平等に対処するお金が足りないから。また税金上げても金持ちが海外逃亡したりやる気がなくなる可能性は低いし、資産を海外に逃避させる可能性があるけれどもそれにはきちんと国際的な枠組みで対処しよう。景気にも金持ち増税は悪影響は少なかった(クリントン政権時)。 対して、ニュート・ギングリッチとアーサー・ラッファーは「みんな10%課税がいい」&小さな政府派。できるだけ薄く広く負担して、それで経済の底上げを図る形で貧困を解消しよう。担税の抜け穴がないようにしよう。それには広く薄い方がいいよ。 私の立場はクルーグマンたちに近い。ただし(クルーグマン自身は最近のインタビューで応えているように)いまの日本で増税は避けるべきだ。むしろ減税がいい。 クルーグマン&パパンドレウ的立場を支持している理由を、日本の文脈
内閣府の発表によれば、国内総生産(GDP、季節調整値)の速報値は、実質で前期比1.7%減、年率換算で6.8%減であった。また、名目GDPの成長率は、前期比0.1%減(年率換算で0.4減)。 内閣府のポイント解説を利用すると 「実質GDP成長率に対する内外需別の寄与度を見ると、民間最終消費支出や民間企業設備、民間住宅等の国内需要が▲2.8%とマイナスに寄与した一方、外需は、輸入が減少したことにより、1.1%とプラスに寄与した。内需のマイナス寄与は 7 四半期ぶり、外需のプラス寄与は 4 四半期ぶりとなった。」 とある。もちろん輸入の低下は国内の景況の落込みを反映する可能性が大きい。国内需要をみても耐久消費財、住宅などを中心として消費税増税の「駆け込み需要の反動」という整理がされている。だがはたしてそうなのだろうか? この点については後半で簡単に私見を述べる(すでに昨年来指摘したものを繰り返す
さんみゅ〜のファーストアルバム『未来地図』のリリースイベントを見に渋谷へ。握手会かな、と思ったらチェキ会があったので、ほぼ一年ぶりにチェキ撮った。彼女たちと初めてあったとき以来。アルバムは充実の内容。名盤といっていい。 二枚組になっていて、その他に版によってDVDか彼女たちのphotobookが収録されている贅沢な仕様だ。二枚組のCDの方には彼女たちのオリジナル曲やこのアルバムのための新曲など豊富に収録されていて、はじめてこのグループの歌唱を聴く人たちにの十分に引きつけるだけのものがあるだろう。 実際に渋谷での屋外ライブでは、道行く外国からの観光客たちが路上だけではなく、ライブ会場の方に何人も足を運んでいて、彼女たちのパフォーマンスを最後まで熱心にみて拍手を送っていた。初めて彼女たちのライブをみた去年の10月最初に比べてみても、現在のレベルは極めて高くなっていて、おそらく現在の多くの女性ア
『環球時報』Global Timesに寄稿したものの元原稿に加筆したもの 中国経済への懸念が広がっている。特に不動産への過熱した投資の結果、行き過ぎた不動産価格の高騰がついに終焉する(中国バブル崩壊)。そして不動産価格の崩落が、中国の金融機関の不動産融資を焦げ付かせ、膨大な不良債権が現出する。そして不良債権の存在によって中国経済の動脈が硬化してしまい、中国経済は「破綻」するかもしれない、というものだ。 この危機シナリオを読んでいる30代以上の日本人は多かれ少なかれ、日本の80年代後半から90年代初めの経験を思い出すことだろう。まさにいまの「中国バブル」とその当時の「日本バブル」は、不動産価格や株価が主導している点でもかなり似ているように思える。 だが、現在の中国経済は20数年前の日本と大きく違う。まず、中国のGDP成長率は低くなっているが、依然として潜在的な成長余地は大きい。他方で、バブル
ほぼ一年前にTwitterで「おススメのアイドルたちは?」ときいたら多くのお返事を頂戴した。それを集めたのが以下のエントリー「おススメされたアイドルたち」http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20130624#p1である。 このときの情報をもとにいろいろなアイドルをこの一年あまりみてきたけど、最近は自分の好みがよ〜〜くわかるようになってきた。結果的にみると、楽曲的には「昭和」的なものやメッセージ性のあるものに魅かれる傾向にあること、ライブでの存在感、それとユニークさである。加えて僕へのコミュ力(笑)という重要なオプションがつく。 正直、この一年、アイドルの「好み」は、かなり変動した。以下では、一切の政治的配慮wwを抜かして、いま僕が他人におススメするアイドルを羅列していく。順番が順位を表していない(それを日本語で順不同という、最近この言葉がわからない人が
『電気と工事』(7月号)に寄稿したものの草稿 6月25日夕刻、岩手県滝沢市の岩手産業文化センターで開催されていたAKB48の握手会で、AKB48メンバーが24歳の男性に「襲撃」された。メンバーの入山杏奈、川栄李奈は指を骨折・裂傷、入山は頭部にも裂傷を負う大けがをした。また「襲撃」を阻止しようとした男性スタッフもけがを負った。 この原稿を書いている段階では、男が「襲撃」した動機は不明だが、犯行を認めていることなどから確信犯であったことだけはわかる。またマスコミなどの周辺取材から、男は特にAKB48のファンであったということではないようだ。一部のマスコミの分析では、AKB48を「襲撃」することで目立ちたいだけであった、とする報道もある。また男は高校卒業後、アルバイトで働いていたが、「襲撃」当時は無職であり、「ひきこもり」がちであったなどとも報道されている。被害にあわれたメンバーとスタッフには本
松井玲奈の第二写真集『ヘメレット』面白い!。松井の独特のぼっち論ーぼっちには2種類ある。流動的ぼっちと能動的ぼっち(松井は後者)−や『悪の華』作者との対談など読ませるw。質問集への回答も本人がちゃんと答えてると思うが、シュールな脊髄反射の持ち主であることがわかる。 写真集本体(?)は前半と後半でまったく違うテイスト。前半は彼女が書いたエッセイや回答などのイメージに似合う多彩な色彩をもつもの。後半は『きんぎょ』続編的な穏やかなみんなが思うアイドルらしいふるまい。 ここ数年見たアイドルの写真集の中では最も面白い。第三写真集もぜひ作成したほしい。 『きんぎょ』との最大の実践的な違いは服のブランドと電話の明記がしてあること。これはとても便利だろう。個人的には押見氏との対談で着ていた服がいいな。 参考:『松井玲奈写真集 きんぎょ』http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetom
リフレ派はただ単に金融政策のスタンス変更でデフレ脱却を目指す人たちのことであり、「派」といっても価値観や政治信条、もともとの経済学の素養(マルクス経済学、ポスト・ケインジアン、新古典派、ニューケインジアン、経済思想史など)もバラバラである。 だがネットでは主に匿名の人たちを中心に、「リフレ派は再分配問題に熱心ではない」というデタラメが跋扈することもある。ここでは上記の「派」としての違いを十分に考慮にいれていただいた上で、いわゆるリフレ派の人たちが書いてきた書籍ベースでの再分配問題についてのブックリストを編んでみた。もちろん包括的なものではなく、各論者の代表的なものだけに限る。また専門論文や雑誌掲載のものは除外した。 1)片岡剛士『日本の「失われた20年」』(藤原書店) 最終章の「経済政策はどこに向かうのか」には、辻村江太郎の拡張されたエッジワースボックスをもとにして、ミクロ的な再分配政策(
何気なく引き受けたコメントでしたが、書いていくうちに、さっしーへの「愛情」が溢れる(笑)稀有な全力アイドルコメントになりました。記念に一読くださいw。 EX (イーエックス) 大衆 2013年 09月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2013/08/12メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る
昨日、触れた僕が戦後の湛山の見かたを変えるきっかけになった本。旧ブログで掲載したこともあるけれども再録。 『週刊東洋経済』に掲載されたもの。後の『経済論戦の読み方』(講談社新書)にも再録された。 ーーーーー 優れた歴史書とは、一次資料と研究文献を綿密に解読し、細密画のように人と出来事のかかわりを描写していることを条件としている。同時に優れた歴史書は、現代の課題にこたえる処方箋や基本的な視座をも提供していることが多い。本書はこのふたつの条件をみたした歴史研究の見事な典型である。 戦前は『東洋経済新報』を中心とした幅広い言論活動を行い、戦後は大蔵大臣を経て総理大臣に就任した石橋湛山の、主に戦後の活動に焦点をあてている。敗戦直後における日本再建ビジョンの提起、大蔵大臣としての「人間中心」的な経済政策の主張、公職追放からの復権、そして総理になるまでの政治的・社会的活動を、丹念にフォローしていて、明
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く