はじめに パンやパスタ、お菓子など、原料に小麦粉を使った美味しい食品はたくさんあります。ご飯よりもパンの方が好きという人も多く、日本人でも小麦粉を口にしない日は少ないでしょう。 しかし、この「美味しい」小麦が、腸や脳に悪影響を与えるという研究結果が数多く報告されています。このことを背景に、欧米を中心として小麦フリー・グルテンフリーが健康志向に合致する新しい食習慣として定着しはじめています。 小麦粉がもたらす身体への悪影響 「グルテンフリー」のグルテンとは、小麦粉に含有される2種類のタンパク質(グルテニンとグリアジン)が結びついた複合タンパク質で、小麦粉と水を混ぜ合わせることにより形成します。 パスタやうどんの粘り気や弾力、パンの柔らかさなど、グルテンは小麦製品の味・食感と直接的に関係してくることから、現代小麦はより多くのグルテンが含まれるように品種改良されています(含有されるグルテン量は「