徳川家康の府中御殿の跡とみられる遺構=東京都府中市 東京都府中市は14日、徳川家康がタカ狩りなどに使った「府中御殿」の跡とみられる遺構が見つかったと発表し、JR府中本町駅前の発掘調査地を報道関係者に公開した。 市によると、御殿は家康が1590年に建設。家康、秀忠、家光の将軍3代がタカ狩りの際に使ったり、奥州征伐を終えた豊臣秀吉を招いたりしたとされるが、1646年に火事で焼失し、場所は特定されていなかったという。 市文化振興課によると、遺構が見つかったのは、同市が2008年から発掘を進めていた8、9世紀の武蔵国府の館跡地の北側。数十メートルにわたって塀やさくの跡とみられる小さな穴が並んでおり、いずれも規模が大きいため、「御殿と推定できる」としている。当時の陶磁器やくぎも見つかっているという。 御殿の場所についてはこれまで、江戸時代の「江戸名所図会」に「家康が国司の館跡に御殿を建てた」