【第13回】はこちらをご覧ください。 嫌われたくなくて、無理に笑顔を作った大学生活 大学に入学してから、僕は「周囲から嫌われること」を心底恐れていた。高校時代と同じである。 この連載の第11回で述べたように、僕は高校1年のときに、発達障害を持つ者に特有の言動のせいで、クラスメートたちから徹底的に嫌われるという経験をしていた。本当に偶然、周囲が僕に嫌悪の感情を向けていることを知ったのだ。そのときに受けた大きな衝撃は、3年近く経っても、深く、つらく心に残っていた。 高校ではその後、人に嫌われないような言動を必死で「学習」し、何とか"いい奴"を演じ続けることができた。しかし、人生は高校で終わりではない。僕は内心、「大学でも"いい奴"を演じなければならない。もう絶対に嫌われたくない」と固く決心していた。 入学式が終わり、大学生活が始まった。 僕は、周囲(新しい同級生たち)とのコミュニケーションの取