Lily ――日々のカケラ―― posted with ヨメレバ 石田ゆり子 文藝春秋 2018-01-30 Amazon 楽天ブックス 帯に糸井重里さんが書いている。「こんなに素直にたくさん書いてくれたけど、ゆり子さんのよさを、いちばん知っていないのは、ゆり子さんだという気もするのだ。」、そうなんだよなぁ。あれだけウイットに富んだ驚くほど素敵な文章を書いてるのに、彼女はそのことにも気づいていない。なんだかすごいなぁ。 僕が石田ゆり子の文章に魅せられたのは「ほぼ日」で連載されていた「はなちゃんの夏休み」というエッセイを読んでからだ。「冬休み」「秋休み」なども交えて断続的に4年ほど続いたそれは、愛犬のラブラドール・レトリバーはなちゃんから届くお便りというスタイルで書かれている。平易な言葉での表現は実はかなり難しいのだけど、彼女は本当に楽しそうに愛犬や愛猫の日常を言葉にしている。彼らへの愛もし