日本は「格差社会」などという生ぬるい言葉で形容すべきものではない。それは明らかに「階級社会」--。社会学者の橋本健二・早稲田大教授(58)が近著「新・日本の階級社会」(講談社現代新書)で刺激的な指摘をしている。この国はどこに向かっているのか。東京都内の個人オフィスを訪ねた。【田村彰子】 「悲しい現実ですが、さまざまな調査を分析すると、一般に考えられているより、はるかに格差は深刻になっています」 橋本さんによると、日本の階級は表のように▽資本家階級(従業員5人以上の経営者ら)▽新中間階級▽労働者階級▽旧中間階級--に分かれる。総務省の就業構造基本調査(2012年)によると、就業人口の62・5%を占めるのが、管理職や上級事務職、専門職以外の被雇用者を指す労働者階級だ。この階級は、正規と非正規の労働者で構成される。
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