コペンハーゲン解釈、多世界解釈、パイロット解釈。 量子力学について、色々な解釈を述べてきたが、 はたして、どれが正しいのだろう? ホントウのことを言えば、どれも正しくない。 今まで、さんざん、観測してない1個の電子が、 「複数の位置に同時に存在している。2つのスリットを同時に通り抜けた」 とか言ってきたが、それだって、ホントウは、嘘っぱちである。 どういうことだろうか? まずそもそも、今まで紹介してきた話は、 すべて「○○解釈」であることに注目して欲しい。 「コペンハーゲン理論」「パイロット理論」ではなく、 「コペンハーゲン解釈」「パイロット解釈」と呼ばれていることに 注意して欲しい。 なぜ、これらは「理論」ではなく、 「解釈」と呼ばれているのか? 量子力学をきちんと理解するためには、 このへんの事情をよく知っておく必要がある。 ●古い時代における科学観 そもそも、古くから物理学では、 あ
そもそも、矛盾というものは、「公理」によって存在しているにすぎない。 たとえば、矛盾というのは、こんな感じだ。 1)「AはBである」 2)「AはBではない」 3)「AはBである。AはBではない。は同時に成り立たない。」 ↓ 結論)矛盾じゃん! 上記の場合、1)2)3)が公理だ。 公理とは、「証明できないけど、とにかく正しいんだよ!」 という暗黙の了解(思い込み)である。 でもだ。 「なんで、それじゃあだめなの? 『AはBである』『AはBでない』が同時に成り立っても、別にいいじゃん。 成り立っちゃいけないって、アンタがそういう公理を勝手に持ち出して、 勝手に作ったことでしょ?なんで、そんなのに従わないといけないの?」 と問い詰められたとしたら、結局のところ、 「うるさい、そうに決まってんだよ!」と言うしかない。 「だって公理なんだも〜ん」ということだ。 実際、量子力学によれば、光は「粒子」と
つまり、あらゆる問題は、それを問題だと思わない人からすれば、 決してラチのあかない机上の空論にすぎない。 もしくは、なぜ、それが問題なのかすらわからない。 ところで、東洋の哲学(仏教を含む)などは、 この点を踏まえていて、面白い。 西洋の哲学は、そういうラチのあかない問題について、 徹底的に議論を重ねて、仮説を立てて、検証を繰り返すのに対して、 東洋の哲学は「そもそも、なぜそれを問題だと思うのか?」 という『精神構造』『思考体系』の方を主題とする。 つまり、東洋哲学における問題の解決の仕方は、 問題そのものを解くのではなく、 「それを問題視する精神構造を徹底的に理解して、 それを問題だと思わないようにする」 というものである。 それはある意味では、完璧な解決方法だ。 西洋的な解決方法では、原理的に、問題を解決することができない。 「なるほど。この問題の原因は、『A』が理由だったんだね。 お
確率論的世界 「『確率的な現象』など存在しないというのは、もはや古典的な世界観であり、 実際の世界は、まさに確率的な世界なのである」 確率と言えば、「サイコロ」とか「くじ引き」とかを連想する。 たとえば、こんな感じだ。 「ここに、2つの箱があります。 一方の箱には、『右手用の手袋』が、 もう一方の箱には『左手用の手袋』が入っています。 あなたは、どちらの箱に、どちらの手袋が入っているか知りません。 だから、この箱をあけて、調べて見ないことにはわかりません。 でも、少なくとも、あなたが、一方の箱を選んで、あけたときに、 「右手の手袋」が出てくるか「左手の手袋」が出てくるかは、 確率的に50%です」 ここまではいい。全然、難しくない話だ。 でも、この話を聞いたときに、普通、僕らはこう考える。 「『箱を開けたとき、どっちの手袋が出てくるか、確率は50%』 とか言っているけど、 実際には、どっちの
飲茶な日々 (3日に1度は更新予定の哲学日記) 2008年10月11日 僕の中二病告白 中二病という言葉があるそうです。 ―――――――――――――――――――――― 中二病(ちゅうにびょう)とは日本の俗語、スラング。 思春期にありがちな微妙にズレた自意識過剰、 それから転じて起こる数々の「中学二年生くらいの頃に ありがちな言動」を「症状」として比喩したもの。 子供が大人になろうとして、 「大人が好みそうな(と子供が考える)格好いいもの」に興味を持ち、 子供に好かれるようなもの、幼少の頃に好きだった幼稚なものを 否定したりなどする。「もう子供じゃない」「(汚い)大人になりたくない」 という自己矛盾が、実際の大人から見ると非常に「ズレて」おり、 滑稽に見えることが大きな特徴である。 さらに、生死や宇宙について思い悩んでみたり、 政治や社会の汚さを批判してみたり
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