人間が歩いたり走ったりするときに消費するエネルギーを古典力学でいう「仕事」としてとらえると、強い追い風・向かい風や急な坂での重力など、外力の影響による違いは多少あるかもしれませんが、基本的には消費エネルギーは「質量(体重)×移動距離」に比例するはずです。単純に考えれば、同じ人が時速8kmで30分歩いても時速4kmで1時間歩いても移動距離は同じなので消費エネルギーは等しく、重い荷物を持って歩けばその分消費エネルギーは増え、身長150cmで体重50kgの人と身長170cmで体重50kgの人が同じ距離を歩けば、体重と移動距離が同じなので消費エネルギーは等しいはず、ということになります。 しかし、実際には背が高い人と背が低い人では、背が高い人の方が体重あたりの消費エネルギーが少ない「燃費のいい」歩き方をしていて、歩くことによる消費エネルギーを計算するには体重と移動距離だけでなく身長もファクターとし