浄瑠璃に関するonboumaruのブックマーク (2)

  • 傾城阿波の鳴門 巡礼歌 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 阿波のご領主は玉木様でございますが。 昔、衛門之助様なる若殿が、色に堕ちたことがございました。 高尾ト申す傾城に、文字通り国を傾けられたのでございます。 その隙を突いてお家転覆を企てたのが。 小野田郡兵衛ト申す奸臣で。 騒ぎの中、今度は家宝、国次の刀が盗まれる。 国難に当たって、家老桜井主膳が召し出しましたのが。 かつて放逐された元家臣、阿波の十郎兵衛ト申す男でございます。 桜井主膳の密命を受けまして。 十郎兵衛とそのお弓の二名は。 まだ幼い娘のおつるを、十郎兵衛の母に預け。 大坂へ宝刀探しに向かいました。 さて、それから幾年月が流れまして。 大坂の町には盗賊どもが跋扈している。 世に白浪、夜稼ぎと呼ばれる悪人たちの。 一味のうちに、銀十郎ト申す男がある。 浪花の町外れ、玉造にあるその隠れ家に。 女房がひとり、針仕事をしながら帰りを待っておりますト。 「もし、この

    傾城阿波の鳴門 巡礼歌 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
    onboumaru
    onboumaru 2017/01/30
    文楽「傾城阿波の鳴門」八段目より
  • 大岡政談 白子屋お熊 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 享保の頃。 日橋新材木町に軒を連ねる材木問屋のうちの一軒に。 白子屋という大店がございました。 この店に、江戸中で評判の美人がおりましたが。 それが、名をお熊ト申す、一家の一人娘でございます。 年はこの時、二十三でございました。 大店の一人娘で、かつ大層な美人ときておりますから。 誰が白子屋の富とお熊の美貌を一手に収めるのか。 つまり、誰が白子屋の婿養子に収まるのかト。 そんな話題が、長らく江戸中を賑わせておりました。 それが、五年前、お熊十八の年に決着がつきまして。 白子屋の婿として迎えられたのは、又四郎ト申す地味な四十男でございます。 さて、この白子屋の身代が大きく傾いたことがございましたが。 それがほかでもなく、又四郎が婿入りする前後のことでございました。 お熊にはまるで姉妹のようだと評される母親がおりました。 名をお常ト申し、年は四十を過ぎておりますが。

    大岡政談 白子屋お熊 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
    onboumaru
    onboumaru 2016/07/27
    「大岡仁政録」より
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