『吠える密林』 南洋一郎 著 日本児童文学大系 29 ほるぷ出版より 主人公が、アフリカ、マレーシア、ボルネオ島などで、その昔猛獣たちと戦った武勇伝が生き生きと描かれています。むやみに猛獣狩りをしていいものか、という意見もあるようですが、まず、ひとつの冒険物語として読んでみれば、今の時代にあまりない、心に燃え上がるものが何かしらあるでしょう。その迫力を想像することも、大きくこころが成長する種になることと思います。 次々に現れる危険な猛獣たちも見ものであり、それらにどのような知恵で立ち向かうのか、息をのむような場面の連続です。 人食いワニの強襲、オラウータンの生け捕り、大ダコとの死闘、老象の神秘・・などなど、とにかく面白いです。 我が家では、幼稚園時代から、文章をかみくだいて夜、読み聞かせしてやり、小学校高学年まで、楽しく聞いてくれました。 この本には、他に江戸川乱歩の『黄金豹』という推理小