昭和中期頃には、独身でいると親や近所の世話焼きな人が、婚姻相手をゴリゴリと斡旋してくれて、そんでもって独身でいると周りに奇異の目で見られるもんだから、その二つが相乗効果的なもんで皆が軒並み結婚できたっつう話を、半端にかじった書籍で読んだ。おそらくそれだけじゃなくて、その頃は終身雇用年功序列が当たり前で、ほとんどの人がサラリーマンでも墓場までいける保証があって、それを担保に専業主婦もやれたんだろうし、結婚もトントンと進んだんではないかな。 で、現代。世は恋愛戦争真っ只中。結婚するも争奪戦。勝者と敗者以外は何も残らない荒野。その分配も不均衡で、勝者は複数の相手と並行して恋愛結婚もしくは生涯で複数回の結婚を経験する、かたやいちども恋愛経験に恵まれない敗者も多数存在し、経済的格差と肩を並べるかのごとく恋愛にも不平等の法則が当てはまっているという様相。と、いうより、経済格差に伴って、恋愛や結婚の格差