日本海の深海域が将来、無酸素状態になる可能性があることが、国立環境研究所や海洋研究開発機構のチームの分析で分かった。深海に酸素をもたらす「表層水」が、冬の海水温上昇で十分冷やされず、重くならずに深い部分まで達しないためと考えられる。温暖化が現在のペースで進めば、100年後には日本海の海底付近が無酸素状態の「死の海」になる恐れもあるとして、チームは詳細な調査に乗り出した。 ◇温暖化で循環停滞し…国環研チーム分析 外洋では、南極や北極圏など高緯度地域で冷やされた表層水が沈み込み、水深2500メートル以下の「底層水」と入れ替わっている。2000年もかかるゆっくりした循環だ。日本海では、ロシアのウラジオストク沖やサハリン沖で冷やされた表層水が沈み込むが、対馬海峡や宗谷海峡などによって半ば閉鎖されているために、その循環スピードは約100年と速い。 チームは、日本海は外洋より温暖化の影響が早く表れると
1.概要 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)地球環境変動領域海洋環境変動研究プログラムの増田周平チームリーダーらと地球情報研究センターデータ統合・解析グループは連携して、北太平洋底層で観測された水温上昇は南極アデリー海岸沖における大気海洋間の熱交換の変化(海洋から大気への熱輸送の減少)に起因すること、しかもそれは、深層循環から見積もられる時間スケール(800年から1000年)よりもはるかに短い時間差(約40年)で出現することを初めて実証しました。この成果は、当機構と国立大学法人京都大学が共同で開発した「四次元変分法全球全層海洋データ同化システム」を用いることで得られたもので、海洋の貯熱量変化の実態を明らかにしただけではなく、気候変動予測や、さらには地球環境変動予測の不確実さを低減させる上でも極めて重要な意味を持っています。 この成果は6月24日号の米国科学振興協会発行のSci
前の記事 「自転車をこいで携帯を充電」ノキアが発売 流出原油:大西洋海流で欧州まで到達?(動画) 2010年6月 4日 環境 コメント: トラックバック (0) フィード環境 Betsy Mason 米国南部メキシコ湾で発生した原油流出を新たにコンピューターでシミュレーションした結果、海面部分の原油が、メキシコ湾内を流れる高速の暖流『ループ・カレント』(Loop Current)によって運ばれ、北米大陸の大西洋岸沿いを北東方向に進むメキシコ湾流に流れ込む可能性があることがわかった。 [メキシコ湾流は黒潮と並ぶ世界最大の海流。メキシコ湾から発して北極海に注ぐ「海底の大河」で、その速さはミシシッピ川やアマゾン川をしのぎ、その水量はこれらの川の1000倍以上にも及ぶとされる] 図下側から北赤道海流→メキシコ湾流→北大西洋海流→北上し東グリーンランド海流・東進しノルウェー海流。画像はWikiped
水の密度はと聞かれると、誰でも一グラム/cm3と答えるでしょう。種々雑多の異物を含んでいる下水道の水も、下水管の設計上は水の密度を 1,000としています。でも、厳密には塩分を含んだり、温度や圧力によって水の密度は違ってきます。淡水と海水の密度差は〇、〇〇三グラム/cm3 深海魚しか生息できない一万mの海底では〇、〇四グラム/cm3密度が増えます。 淡水と塩水、温水と冷水、私たちは台所やお風呂でスプーンやミキサー、棒などを使って簡単にかき混ぜ、温度や濃さを同じにすることができますが、 自然界の中では、このわずかな密度の差がなくなって均一の水になるには、かなりの時間がかかります。それで私たちはとても不思議な現象を体験 することになるのです。 北極探検家として有名なノルウェーのナンセン博士の船は、シベリア沿岸を航行中のある日、それまで快調に進んでいた船の速度が急に落ち、 いくらエンジンをかけ
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