印刷 世界の温室効果ガス排出量見通し 世界各国が掲げる温室効果ガスの削減目標を積み上げても、海面上昇など温暖化の被害を避けることは難しく、さらに倍以上の努力が必要――こんな最新の研究結果を国連環境計画(UNEP)がまとめ、南アフリカの気候変動枠組み条約締約国会議(COP17)で発表した。「京都体制」の次を決める交渉にも影響を与えそうだ。 報告書は、日本を含む86カ国が自主的に掲げる削減目標などをふまえ、2020年までのガス削減量を予測した。15カ国55人の専門家が分析に参加した。 温暖化対策が取られずにこのまま各国が経済成長を続けると、20年の温室効果ガス排出は二酸化炭素(CO2)換算で、現在の1.2倍の約560億トンに達する。世界の平均気温上昇を2度以内に抑えるとする国際目標の達成には、120億トンの削減が必要になる。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます関連リンク温室ガス削減