「長期拘束」見直し機運乏しく=政府、司法制度批判に反論-ゴーン被告 2019年03月06日18時25分 記者会見する菅義偉官房長官=6日午後、首相官邸 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告の身柄拘束は約3カ月半に及び、海外メディアからは長期勾留を可能とする日本の刑事司法制度への批判的な報道が目立った。菅義偉官房長官は6日の記者会見で、捜査は「適正な手続きの下で行われている」と反論、問題ないとの認識を重ねて示した。与野党の多くも踏み込んだ発言を避けており、制度見直しの機運は乏しい。 菅長官はゴーン被告保釈への直接の論評は避けた上で、「わが国の刑事事件の捜査は、捜査機関から独立した裁判官による令状に基づくなどの厳格な司法審査を経て適正な手続きの下で行われている」と強調した。 ただ、今回の事件では、被告が容疑を否認すると逃亡や証拠隠滅の恐れを理由に保釈が認められず、勾留が長期化する日本の司法制