世間では、働き方改革を推進し勤務時間の削減に勤しむ企業が増える一方、小・中学校の教員に関しては従来の働き方と大きな変化が見られず、むしろ負担が増えているとも言われています。 今回は、先生の労働環境の現状を把握しながら、「学校における働き方改革」について考えていきましょう。 先生の働き方の実態とは?労働時間?文部科学省が平成28年度に実施した「教員勤務実態調査」によると、小学校の先生の1日あたりの学内勤務時間の平均は、平日11時間15分+土日1時間7分。中学校の先生では、平日11時間32分+土日3時間22分で、平成18年に行われた前回の調査よりも1日当たり1時間前後増加しているという結果になりました。 さらに「過労死ライン」といわれる1か月80時間以上の時間外勤務を行っている先生は、小学校で約3割、中学校で約6割に上るというデータも 。通常休憩時間に当たるようなランチタイムですら「給食の時間