かわぐちかいじ氏作の「沈黙の艦隊」は、講談社の週刊コミックモーニングに1990年代初頭に連載されたコミックで、連載時にはかなりの人気作品となり、確か講談社漫画賞を受賞したと記憶している。現在でも、主人公の海江田艦長の少年時代を扱った続編が連載されているぐらいだから、人気の程は想像できよう。 物語は、日米の協力で秘密裏に建造された最新の原子力潜水艦「シーバット」に乗り組んだ海江田艦長以下が、計画的な反乱を起こし、独立国家「やまと」を宣言し、全世界を敵に回す。その真の目的は、各国の原潜が集めて一種の独立国家を結成し、その所有する核ミサイルを抑止力として世界平和の実現を目指すことにあった。しかしながらその行動は、米ソ以下の大国を敵に回すことになり、原潜「やまと」と各国の精鋭部隊との戦闘がくりひろげらる、といったものである。(現在でも講談社漫画文庫で入手可能。) しかしながら、名作と言われる本作品