日本映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 鑑賞中に一斉に息をする音が聞こえる映画は珍しい。 『イントゥ・ザ・ストーム』はそんな稀有な一本だ。 映画が佳境に差し掛かると、我知らず息を止めてしまう。まったく自覚はない。 危険が去ってはじめて息を呑んでたことに気付き、ようやく息を吐き出す。それが場内一斉だから、あちこちからハ~ッというため息が聞こえてくる。 このとき、しっかり深呼吸することが大切だ。危険が迫るとまた息を呑んでしまうから、ちゃんと息継ぎしないと命にかかわる。 『イントゥ・ザ・ストーム』は恐るべき映画だ。 本作を観ると、映画に大切なのはストーリーじゃないんだなぁと痛感する。 土台、2時間前後の映画で込み入った波乱万丈のストーリーを展開できるはずもない。映画としては評判