全国の高校1年生に2学期から配られる保健体育向けの副読本で、「女性の妊娠のしやすさと年齢」のグラフに表示ミスがあったことがわかった。根拠となる論文のグラフと異なっていた。文部科学省は正誤表を教育委員会や学校に配る。 副読本は「健康な生活を送るために」(A4判45ページ)で、改訂に合わせて文科省と内閣府が作成。副読本として初めて男女の不妊問題を記載した。 表示ミスがあったのは、妊娠・出産に関する項目で「医学的に、女性にとって妊娠に適した時期は20代であり、30代から徐々に妊娠する力が下がり始め、一般に、40歳を過ぎると妊娠は難しくなります」という文章につけられた折れ線グラフ。妊娠のしやすさを示す数値が22歳をピークに25歳まで緩やかに下がり、25~30歳はさらに大きく下がる。だが、根拠とした米国の学者の論文のグラフは、22~25歳がほぼ横ばいで、25~30歳の下がり方も副読本より緩やかだった
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