韓国メーカーに続き、中国のテレビ各社が世界戦略を加速している。現地メーカーは米国などで普及し始めているネット対応型テレビも商品化し始めたほか、今年に入り液晶パネル生産に韓国や日本で使われている大型ガラス基板を採用、“先進”メーカーへの追い上げは急。日本の技術力にも秋波を送り「安かろう悪かろう」のイメージ払拭に躍起だ。「チャイナブランド」が世界を席巻する日はくるのか、現地の動向を探った。(フジサンケイビジネスアイ)「スマート時代」好機 「過去には海外ブランドとの間に技術面で大きな差があったが、われわれも『スマート時代』を迎えた。世界で同等に勝負できるチャンスだ」 今月中旬、中国の薄型テレビ市場で8年連続首位の家電メーカー、ハイセンス(海信集団)の林瀾副総裁は、中国・広州で開かれた見本市「広州交易会」を視察、インターネット接続機能を強化した自社製「スマートテレビ」を前に胸を張った。 同社は昨年