7月24日、ムーディーズが、ドイツなど3カ国の格付け見通しをネガティブに引き下げたことで、欧州債務危機の"病状"が確実に「1ステージ」は上がったことをマーケットに印象付けた。写真中央はメルケル独首相。19日撮影(2012年 ロイター/Thomas Peter) [東京 24日 ロイター] ムーディーズ・インベスターズ・サービスが23日、ドイツ、オランダ、ルクセンブルグ3カ国の格付け見通しをネガティブに引き下げたことで、欧州債務危機の"病状"が確実に「1ステージ」は上がったことをマーケットに印象付けた。 市場には、ドイツが「気前よく」南欧諸国に資金を出せば解決するとの声がまだ多いが、事態はそんな生やさしい段階にとどまっていない。世界的なリスクオフ心理は一段と強まり、円高圧力が増大したと言える。正念場のスペイン情勢も合わせて考えると、政府・日銀にとって緊張感の高まる局面に差し掛かってきたと言え