[シンガポール 25日 ロイター] - アジア開発銀行(ADB)は、今年の東南 アジアの域内総生産(GDP)成長率見通しを下方修正した。軍事クーデターにつながっ たタイの政情不安に加え、インドネシアでコモディティの輸出価格が下落していることが 背景。 既に公表されている2014年の経済見通しの改定版で、ADBは東南アジアの今年 のGDP成長率見通しを4.6%と、7月時点の4.7%から小幅下方修正した。4月時 点では5.0%を予想していた。 4月時点と比べ、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、シンガポールの20 14年の成長率見通しは引き下げられたが、マレーシアに関しては5.1%から5.7% に上方修正された。輸出の持ち直しが理由という。 2015年の東南アジアの成長率は、タイの景気回復などを背景に5.3%へと加速 する見通し。4月と7月時点の5.4%からは小幅に下方修正された。 中国