(ロンドン 4月22日 時事)新型コロナウイルスによる英国の死者数が政府の発表より4割以上多い可能性のあることが、英国民統計局の統計で明らかになった。政府発表が病院での死者のみを数え、自宅などで亡くなった人を対象外としているためだ。政府発表の死者数は21日時点で1万7337人だが、新型コロナの犠牲者がさらに広がっている実態が浮かび上がった。 統計局は21日、英国のうちイングランドとウェールズでの新型コロナ関連の死者数を公表。自宅や介護施設などで死亡した人も含めた死者は10日までに1万3121人となり、政府が発表した同時期の死者(9288人)より約41%多かった。 統計局の数字にはスコットランドと北アイルランドの分は入っていないが、英人口の大半をイングランドが占めるため、全国的にも同様の傾向を示しそうだ。 統計局によると、10日までの1週間では新型コロナが全体の死因の約3分の1を占め、インフ