将来、銀行券ルールの抵触が視野に入った場合、ルールの抵触をごまかす方法をざっと考えてみた。 ①「なお書き」を付ける これは福井体制でバンバン量を増やしたとき、金融調節方針における当座預金残高目標の一時割れを容認したやつの応用編。「保有国債残高が一時的に銀行券残高を突破しても、財政ファイナンスは意味しない」というなお書きを付ける方法である。デメリット→「姑息である」と非難されてしまい、信認が落ちる。 ②法定準備預金をのり代に使う 銀行券に長期国債をマッチングさせるのは、長期負債に長期資産をあてがうロジックである。そこで長期負債と認定できる負債を見つければよい。該当するのは「準備預金」。準備預金制度を維持し続ける限りにおいて、法定準備預金は恒久的な負債となる。まあ、世の中から預金が消えることもないですし。4兆円ぐらいは長期負債とみなすことが可能で、この部分は銀行券残高に上乗せできるのり代になる