イスラエルを訪問中の安倍晋三首相は18日から19日にかけて、2回にわたってネタニヤフ首相と会談。イスラエルとパレスチナの和平交渉再開を促したほか、イスラム過激派の台頭とテロ対策については連携を強化する方針で一致した。 頓挫したままの和平交渉について、安倍首相は「(パレスチナ側との)暴力と不信の連鎖を懸念している。イスラエルも対立がエスカレートするような言動は控えてほしい」と指摘。一方、20日から訪問するパレスチナ側にも、和平に資さない動きを控えるよう求める考えを示した。 また、イスラム過激派とみられるグループによる連続テロ事件や計画が欧州で相次いでいることについて、安倍首相は「このような卑劣なテロはいかなる理由でも許されず、断固として非難したい」と述べた。この他、両首脳は投資協定を年内を目標に締結することでも合意した。(エルサレム=久木良太)