「大阪都構想」が5月の住民投票で反対多数となってから17日で1カ月。任期満了を迎える12月での政界引退を表明した橋下徹大阪市長だが、14日の安倍晋三首相との面会を機に安保法制など国政課題の発信が増え、地元・大阪では野党会派が「息を吹き返した」と警戒を強めている。 「安全保障環境を整えることは国家の最重要課題だ。しかし、僕は今の国会に国の運命絵(原文ママ)を委ねる気にはなれない」 16日、橋下氏は自身のツイッターで、安全保障関連法案に関連して国会議員への不信感を書き込み、国政への関心をなお失っていないことをうかがわせた。 おひざ元の大阪市では、平成23年12月の就任後初となる24行政区の視察をスタート。16日は阿倍野、西淀川両区の区役所や小学校を訪ねた。合間には、地域政党「大阪維新の会」の市議団控室で、4月の統一地方選で当選した新人議員らに向け「しっかり政策を勉強してください」と激励した。