鳴いているツクツクボウシ。2013年9月東京 虫の音(むしのね)とは虫の鳴き声のことである[1]。虫を飼ってその鳴き声を楽しむ文化は古代ギリシャまで遡ることができ、ヨーロッパやアジアなど世界各地で見られる[2]。 日本では、1978年のベストセラー本の影響で「日本人には虫の声が聞こえ、外国人には雑音として聞こえる」という神話が広く浸透し、専門家から否定された後も繰り返しメディアに取り上げられている[3][4][5][6]。 この項では、セミやコオロギ、キリギリスなどの昆虫の成虫が同種個体間でのコミュニケーションのために発する音、ならびにそれら虫の音を聞き分け、季節や情緒を感じ、鑑賞する文化についても述べる。