週刊文春の表紙イラスト、村上春樹さんらの著作の装丁、エッセイスト、映画監督など多くのジャンルで活躍したイラストレーター・和田誠(わだ・まこと)さんが7日午後6時57分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。83歳だった。報知映画賞(報知新聞社主催)の受賞者に贈られるブロンズ像のデザインも担当し、43年間にわたって晴れ舞台を彩ってきた。葬儀・告別式は近親者で既に執り行われ、後日にお別れの会を開く。 独特の温かみがありながら、都会的な空気も漂わせるイラストで知られた和田さんが亡くなった。 代表作は1977年から現在まで42年掲載されている週刊文春の表紙イラスト。しかし、一昨年からは過去に載せた作品を再掲載していた。高齢のため創作活動を抑えていた。妻で料理愛好家の平野レミさん(72)によると、1年前から体調を崩し、自宅療養していた。7月から都内の病院に入院し、肺炎を患った後に家族に見守られながら旅
