2011年12月10日 メディアとしての「通貨」。なぜ月給1000ドルのほうが月給8000ランドよりも有難いのか? グローバル化された世界での「基軸通貨」というのは、価値尺度のコミュニケーション手段で、そこに信頼と実績に裏打ちされた「慣性の法則」が働く、という意味では、比喩でなく、本当に「メディア」(=媒介物&媒質)、そのものなんだな、と、この前のブログ記事を書きながら、はっと思った。 これでは抽象的すぎる言い方なので、もっと丁寧に、この意味を説明すると、例えば日本人が海外で働くとして、実質的には、全く同じ経済価値だとしても「あなたの給料は月に1000USドルです。」と言われた方が、「あなたの給料は月に8000南アフリカランドです。」と言われるよりも、絶対に安心感があるだろう。 これはなぜか? 多くの日本人にとっては、USドルのほうが、南アフリカ・ランドよりも、実際に長く慣れ親しみ、貨幣と