不動産経済研究所が20日発表した2020年度上半期(4~9月)の首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の新築マンション発売戸数は前年同期比26.2%減の8851戸だった。1973年の調査開始以降、4~9月として初めて1万戸を割り込み、過去最低を記録した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けたモデルルームの営業休止などが響いた。 政府の緊急事態宣言に伴う営業自粛のほか、感染対策でモデルルームへの来場者を絞るといった動きも出た。一方、これまで販売が抑えられた反動もあり、最近は「顧客が活発に動いている」(同研究所)といい、需要は戻りつつある。 1戸当たりの平均価格は1.3%上昇の6085万円だった。建築費の上昇などを反映し、発売戸数が低迷する中でも高水準を維持した。