大阪市長選に当選した「大阪維新の会」代表の橋下徹氏は29日、来年4月から市内24区長を副市長に次ぐポストに格上げし、実質的に予算編成権を与える方針を明らかにした。市役所本庁の各部局に権限が集中する構造を抜本的に改め、年功序列も排除して優秀な人材を登用する。「大阪都構想」実現に向け、まず区役所に権限移譲を図る考えだ。 維新市議団との会議に出席後、橋下氏が報道陣に明らかにした。 都構想は大阪府、大阪、堺両市を解体し、「都」と「特別自治区」に再編する。大阪市域は8か9の区に分割し、各区に予算編成権を付与、区長は選挙で選ぶ。 一方、現在の24区長は、局長級の3区(北、中央、西成)を除き、全員が1ランク下の部長級。一方、市役所本庁の各部局のトップや幹部はいずれも局長級の職員で占められている。予算編成権は市長にあり、区長には与えられていない。 こうした体制について、橋下氏は「おかしい。住民に身