また。そうまた、大切な命が会社に奪われた。 それでも国はのたまう。「生産性向上には裁量労働制拡大が必要だ」と。 いったい何のための仕事なんだ? いったい会社は誰のものなんだ? 人生を奪うような働き方をさせてまで、“アメリカさん”のいいなりになりたいのだろうか。 しょっぱなから少々鼻息が荒くなってしまった。今回は「裁量労働制拡大と知られざる文書」について、アレコレ考えてみる。 先週、東京のIT企業で裁量労働制で働いていた男性会社員(当時28歳)が、くも膜下出血で過労死していたことがわかった。 亡くなる直前の2カ月間の残業時間は、月平均87時間45分。裁量労働制が適用される前には最長で月184時間の残業があった。 男性は不動産会社向けのシステム開発担当で、チームリーダーに昇格した際に専門業務型の裁量労働制が適用された。長時間労働は適用前から常態化しており、適用後は徹夜を含む連続36時間の勤務も
![米国のいいなり 自国の働く人捨てる日本の愚行](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/690e529813a8a94ff7bb12214498eff65c525891/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2Fopinion%2F15%2F200475%2F052100160%2Ffb.jpg)