関西電力が、運転開始から40年超の美浜原子力発電所(福井県美浜町)1、2号機について、廃炉の検討を始めたことがわかった。年内にも最終判断し、地元の福井県や美浜町とも協議に入る見通しだ。一方、高浜原発(同県高浜町)3、4号機など比較的新しい原発については、安全性が確認されれば再稼働を急ぐ考えだ。 国は原発について、依存度はできる限り下げながら「重要なベースロード電源」として一定規模を保つ方針。小渕優子経済産業相は5日の閣議後会見で「廃炉は各事業者の判断」としつつ、「円滑な廃炉と、安全性が確認された原発の再稼働を合わせてしっかり進めたい」と述べた。経産省は、老朽原発を持つ電力各社に廃炉にするかどうかの計画を年内にも出させることも検討している。 関電は2010年、美浜1号機について最長50年の運転方針を決め、地元の了承を得ていた。2号機も40年を超えて使う方向で準備していた。 だが、昨年施行の改