JR西日本が発行する交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」。地方の交通機関ではICカード決済を廃止する動きが広がっている=大阪市北区のJR大阪駅で2024年10月7日午後5時55分、洪玟香撮影 ICカード決済、やめます――。地方の公共交通機関で交通系ICカードの運賃決済を廃止する動きが広がっている。タッチで改札を通り抜ける「Suica(スイカ)」や「ICOCA(イコカ)」などのICカードは23年前から導入され、磁気式カードに代わってキャッシュレス決済の代表的地位を確立したが、一体何が起きているのか。 更新費用12億円 熊本県内で電車やバスを運行する熊本電鉄や熊本バスなど5社は11月16日以降、JR東日本のスイカやJR西日本のイコカなど全国で相互利用できるICカード(全10種)の運賃決済を取りやめる。全国のネットワーク加盟社では、初めての事態だ。 5社と県、熊本市でつくる共同経営推進室によ