原油が今年の高値を更新しています。 今日の引け値、$90.66は過去2年の新値です。 またチャート的にもいわゆるカップ・ウィズ・ハンドル(=紅茶カップ・パターン)という、アメリカ人が大好きなチャート・パターンを至現しています。 この水準はまた2008年の高値から金融危機の安値までの下落幅の「半値戻し」の水準でもあり、また$90という切りの良い数字(=しばしば上値抵抗線を形成します)を上に切れたことも心機一転、ここが新しいベースとなることを予感させます。 今日の高値更新は単にテクニカル的な要因だけに突き動かされて起きた現象ではありません。先週に続いて、今週も週間原油統計がコンセンサスを大幅に上回るドローダウン(在庫取り崩し)になっていたのです。 因みに先週は985万バレルのドローダウン、今週は533万バレルのドローダウンでした。