【注意】この記事は漫画『みいちゃんと山田さん』最終話の内容に関する記述を含みます。 社会化されない〈私〉 文芸評論家の大野左紀子氏が『みいちゃんと山田さん』についての評論を公開していました。 細部までよく読み込んだとても優れた論考だと思います。 ohnosakiko.hatenablog.com 特に論考のタイトルとしても言及されている次の部分が優れていると思います。 その異物、他者、「社会規範に馴致されない者」こそが、〈私〉なのだ。みいちゃんとは紛れもなく、私の中にいる〈私〉である。 些細なことで喜んだり悲しんだりし、人一倍自己主張しながら(人に迷惑をかけながら)、彼女は懸命に生を謳歌しようとしていた。その時その場面での己の欲望に従ってしか生きられないみいちゃん自身が、圧倒的な「生」そのものだ。 この部分は「みいちゃんとは何者か」という問いへの答えとして、非常に説得力のある読みだと思いま

