神聖隊(しんせいたい、ヒエロス・ロコス、古代ギリシア語: Ιερὸς Λόχος[注 1])は、紀元前378年に将軍ゴルギダス(ギリシア語版、英語版)が結成した古代ギリシアの精鋭歩兵部隊である。都市国家テーバイ(テーベ)に属し、ギリシアで最強と謳われた。彼らは国費で養われ、平時は専ら訓練に励んでいた。 スパルタを破ったレウクトラの戦い等で活躍し、紀元前4世紀のテーバイのギリシア覇権確立に大いに貢献したこの部隊は、150組300名の男性の恋人同士によって編成されていたという。この編成には、共に戦場に出ればお互いが惨めな姿を見せまいと勇敢に振る舞い、また愛する人を守るため奮戦するだろうとの狙いがあったと考えられている。 古代ギリシャにおいてテーバイはエリスとならび、男性の同性愛がもっとも行われた都市だった[注 2]。テーバイが位置する中部ギリシャ・ボイオチア地方では、少年愛で知られたヘラクレス