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ブックマーク / saebou.hatenablog.com (5)

  • こんなにでかいものを人を殺すためだけに…アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館 - Commentarius Saevus

    アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館に行ってきた。3.5時間の英語のガイドツアーを予約し、途中で気分が悪くならないように朝は少なくし、昼も抜くという万全の準備で出向いた(以前、ベルリンのホロコーストメモリアルとロマ・シンティの弾圧祈念碑を見ただけで胃が痛くなったので、世界遺産の中で万一気分が悪くなると困る)。 夏なので大混雑で、予約なしで行くと並ばないと入れないらしい。英語とポーランド語のツアーは15分から30分に1回くらい開催されているが、この時期は予約しないと入れなかったりするらしい。通常ツアーでも3.5時間かかる。 入るとまずビデオを見る。このビデオが他言語で、入り口でもらったヘッドホンを脇に刺し、15種類くらいある中からわかる言語の音声を選ぶこともできる。日語は14番だった。 ヘッドホンを指す装置 そこからガイドツアーになるのだが、いろいろな言語のツアーが展開されているので、ガ

    こんなにでかいものを人を殺すためだけに…アウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館 - Commentarius Saevus
  • 佐藤由美子さんの「日本語版ウィキペディアで「歴史修正主義」が広がる理由と解決策」について - Commentarius Saevus

    ここ数日よく読まれているらしい、佐藤由美子さんの「日語版ウィキペディアで「歴史修正主義」が広がる理由と解決策」というエントリを読みました。こちらは月末の学会で発表するための準備のようなものだということです。 yumikosato.com こちらについて、日語版ウィキペディアに歴史修正主義がはびこっているとか、間違いだらけだということについては私もとくに異論はないのですが(間違いだらけで信用できないということは私もメディアに出るたびに言っているし、できるところは対処してます)、いくつかけっこう大きな事実誤認や、ウィキペディアの手続きに関する理解不足と思われるところがあります。ブログのコメント欄に書いて指摘したのですが、スパムフィルタか何かに引っかかったのか反映されていません。学会で発表するということであればウィキペディアじたいの仕組みについて誤解があるままだとあまり良くないだろうと思うの

    佐藤由美子さんの「日本語版ウィキペディアで「歴史修正主義」が広がる理由と解決策」について - Commentarius Saevus
  • 受動的な創られたヴィラン~『ジョーカー』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『ジョーカー』を見てきた。『バットマン』の悪役であるジョーカーがどうやってジョーカーになったのかを描いた作品…というのは建前で、ほとんど別の映画である。 wwws.warnerbros.co.jp ゴッサムシティに住むアーサー(ホアキン・フェニックス)はピエロの仕事をしながら母ペニー(フランセス・コンロイ)の介護をしている。アーサーは突然笑い出してしまうおそらくトゥレット症と思われる症状を抱え、精神的にも不安定でカウンセリングと投薬を受けているが、それでも憧れの仕事であるスタンダップコメディアンを目指して頑張っていた。しかしながらゴッサムシティが荒廃するとともにアーサーの人生はどんどん下り坂になる。ピエロの仕事の最中に悪ガキどもに襲われ、仕事はクビになるし、市当局が福祉を打ち切ったせいでカウンセリングも投薬も受けられなくなる。度重なる不幸のため限界になったアーサーをどんどん狂気が蝕んでいく

    受動的な創られたヴィラン~『ジョーカー』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
  • 歴史は繰り返す〜斉藤光政『偽書「東日流外三郡誌」事件』 - Commentarius Saevus

    斉藤光政『偽書「東日流外三郡誌」事件』(新人物往来社、2010)を読んだ。ニセ歴史に興味ある人の間では前から有名らしいの文庫版である。 偽書「東日流外三郡誌」事件 (新人物文庫 さ 1-1)posted with amazlet at 13.09.05斉藤 光政 新人物往来社 売り上げランキング: 119,321 Amazon.co.jpで詳細を見る 著者はジャーナリストで学者ではないのだが、東奥日報の司法担当の記者だったのがふとしたことからあやしい古文書『東日流外三郡誌』関連の著作権問題訴訟を調査することになり、どんどん(いい意味で)深みにはまっていって偽書の疑いもある古文書の真贋問題に関して粘り強い取材を続けていくという話になっている。 まずはニセ歴史に関するとして面白い。今からすると、東北の歴史を覆すような内容が書いてあると言われる『東日流外三郡誌』は和田家文書というもののひとつ

    歴史は繰り返す〜斉藤光政『偽書「東日流外三郡誌」事件』 - Commentarius Saevus
  • 病としての盗み、政治思想としての盗み〜レイチェル・シュタイア『万引きの文化史』 - Commentarius Saevus

    レイチェル・シュタイア『万引きの文化史』(太田出版、2012)を読んだ。 万引きの文化史 (ヒストリカル・スタディーズ03)posted with amazlet at 13.07.08レイチェル・シュタイア 太田出版 売り上げランキング: 77,282 Amazon.co.jpで詳細を見る レイチェル・シュタイア(←ごめん、この人シュテアーだと思って論文にもそう書いちゃったんだけどシュタイアだそうです)は舞台芸術史の研究者でバーレスク研究で有名なのだがなんでまた万引き(shoplifting)のを…と思ったら、どうもこのを書くことになった大きなきっかけのひとつはウィノナ・ライダーの万引き報道らしい。書いているシュタイア自身がけっこう万引きに魅力を感じているようなのだが、とはいえ信頼できる研究者ではあるので文化史的な調査のほうは非常に行き届いている。 このは欧米におけるshoplif

    病としての盗み、政治思想としての盗み〜レイチェル・シュタイア『万引きの文化史』 - Commentarius Saevus
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