いわゆるアラフォー世代のKさんが、仲間と一緒に大手のIT系企業を退職したのは8年前、まだアラサーだったころです。折からのIT革命、ネットバブルに乗じるかたちではありましたが、Kさんたちには大企業をスピンアウトしても起業する確固たる目的がありました。 >>ITとほほ観察記・記事一覧 緊急連絡もメールで済ませてしまう 大手で大規模システムの開発に実績を持つ企業であったがゆえに、ネットビジネスへの対応が遅れがちだったこともあります。しかし、もっとも大きな理由は、大企業にありがちな、上下や企業グループの関係に縛られたり左右されることなく、もっと自由に働きたい、ということでした。 したがって、Kさんの会社では、新人社員でも転職組でも、そのキャリアに縛られることなく、自由に仕事や経営に意見することが暗黙の了解として認められてきました。また、出退勤もうるさいことは言わず、「仕事ができていれば、自己責任で