ウラジーミル・プーチン首相自ら対応策を指示するものの自然相手ではいかんともしがたい状況で、日本にいた筆者の元にもモスクワの知り合いから悲鳴のようなメールが沢山舞い込んだ。 年改まって新年のロシア、今年は年初10日間が正月休みである。 1月7日がロシア正教のクリスマスということもあり、ここ数年は毎年長い正月休みが定着している。 昨年末の混乱がうそのように静かな新年で、モスクワからはメールもほとんど来ない。 2011年最初の原稿は昨年11~12月に筆者が参加したロシアのベンチャー関連イベントの様子をお伝えしたい。 まず11月18日にスコルコボ・ビジネススクールで開催されたスタートアップ・インべスターズ・デイである。 スコルコボ・ビジネススクールは英語が公用語
ロシアのシリコンバレー~スコルコボ見学~ | モスクワの真ん中でチャイとプリャーニキ-have a chai and pryaniki at center of Moscow- エクスカーションというほどのものでもないのですが モスクワの西20Kmのところに現在開発中である スコルコボの見学に行ってきました メドちゃんが大統領教書演説(2009年11月)の中で近代化を唱えたのですが その一環として始まったのが、この近代的テクノロジーセンター”スコルコボ”計画。 ロシアのシリコンバレーと言われるのがまさにこれです。 私がこの計画を知ったのは、 偶然丸善書店(丸の内店)でクーリエを立ち読みしていたときのこと。 「ロシア版シリコンバレー??( ̄Д ̄;;」 これ以来、一応”スコルコボ”というワードには注目はしてきていました。 色々あって、スコルコボファンドのとあるロシア人を紹介していただいたりと
ロシアのメドベージェフ大統領が、モスクワ西部近郊スコルコボ(高級別荘地)の広大な国有地に、先端技術産業(主にエネルギー、IT、通信、バイオ、原子力)の研究施設などを誘致して、人口3万~4万人の、世界中から最もイノベーティブな人々が集まる “イノベーション都市”「ロシア版シリコンバレー」を建設する計画を発表した。100億ルーブル(約300億円)の政府予算が割り当てられた重要な国家プロジェクトである。そもそもロシアが米国のシリコンバレーを自国に作ろうという、これ以上にない皮肉は、シリコンバレーの歴史(Seacret History of Silicon Valley)を辿れば理解することができる。シリコンバレーが発展した背景には当時のソビエト連邦の存在が少なからず影響を与えていたというわけだ。ロシアにはなく、米国にシリコンバレーのような都市が創り出された条件を考えてみると、およそ現在のロシアで
「モスクワの醜悪な景観を、何とか変えられないか」 2009年6月、美しいイタリア・ベネチアで昼食をとっていた5人のロシア人実業家と芸術家は、故国の大都市の現状を憂えた。ソ連崩壊から約20年間、民間資本の乱開発は、繁栄はあっても秩序のない都市を作り出していた。「変化の震源地となる学校をつくろう」。食事の席での相談は1年後、新たな学校を生む。 クレムリンに近いチョコレート工場跡地に今年5月、開校した「ストレルカ・メディア建築デザイン専門学校」は、あらゆる意味でユニークな存在だ。主に創設者の寄金で運営する私立校だが学費は無料。海外とロシアの地方から一定比率の大学卒業生を迎え、授業はすべて英語で行う。 伝統的にロシアの高等教育機関は日本同様、専門知識重視だが、同校では諸外国や他分野の「知」を幅広く集める。広報担当のエカテリーナ・ギルシナさんは「これまでの教育は、建物をどうやって造るかは教えたが、な
西田光毅 sukorukobo.jpg 大前研一氏が、「21世紀のIT大国になる」と断言するロシアで、今起きているビッグムーブメント、それが「スコルコボ・プロジェクト」――。 Vol.1では、スコルコボ・プロジェクト発足の経緯や、プロジェクトの中心に据えられるSIT(スコルコボ工科大学院)を解説。 大前研一氏が、「21世紀のIT大国になる」と断言するロシアで、今起きているビッグムーブメント、それが「スコルコボ・プロジェクト」――。 「スコルコボ・プロジェクト」とはモスクワ郊外の街スコルコボにあるロシア版のシリコンバレー・プロジェクトで、税金やその他の誘因によって、ロシアでのイノベーションやハイテク産業の生産を盛り上げようと、ロシアが「特区」のような形を取って、力を入れているプロジェクトである(正確には特区ではなく、バーチャルな特区)。 スコルコボプロジェクト発足の経緯 スコルコボプロ
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