死後に角膜を提供する意思を持ち、アイバンクに登録しながら、移植手術に結びつかなかった富山県内の登録者が、今年1〜8月で61人に上ることがわかった。 提供する意思を遺族が知らず、移植手術を仲介する公益財団法人「県アイバンク」(富山市杉谷)に連絡がなかったためだ。県内では8月末現在、19人が移植手術を待ち望んでおり、同法人は、登録者や家族に献眼の意思確認を始めた。 20日の県議会予算特別委員会で県が明らかにした。県医務課などによると、アイバンクへの登録者数は、同法人が設立された1991年12月以降で累計1万9408人。本人や家族から取り消しや死亡の連絡がない限り削除ができないため、現在も生存し、献眼可能な実数は1万4000人程度という。今年8月末現在で255人が献眼し、396人が移植出術を受けた。 正確な登録者数を把握しようと同法人が今年1月、新聞のお悔やみ欄と登録者を突き合わせたところ